

Elmar-C 90mm F4はどんなレンズ?
という疑問にお答えいたします。
Elmar-C 90mm F4の主な特徴
1973年、ライカがミノルタと共同開発したコンパクトなレンジファインダーカメラ「Leica CL(日本名:ライツ・ミノルタCL)」のセットレンズとして登場したのが、この「Elmar-C 90mm F4」。
「普及版ライカ」のレンズという位置づけでありながら、ドイツのウェッツラー工場で製造されており、その描写力は当時の本家Mマウントレンズ(Elmar 90mmなど)に引けを取らない、あるいはそれ以上とも言われる実力を持っています。
主な特徴と魅力
・圧倒的なコンパクトさと軽さ
中望遠90mmでありながら、重量は約250gと非常に軽量。筐体も非常に細身で、カメラバッグの片隅にすっと収まります。「中望遠は重くて持ち歩かなくなる」という常識を覆す携帯性です。
・開放F4からシャープで現代的な描写
4群4枚の伝統的なエルマータイプですが、当時の新しいガラス素材を採用したことで、開放F4から非常にヌケが良く、コントラストの高い現代的な写りをします。線が細く、解像度も高いため、ポートレートだけでなくスナップや風景、建築物のディテール撮影にも威力を発揮します。
・美しいカラーバランスと階調表現
オールドレンズらしい落ち着いた発色でありながら、デジタルカメラで使ってもカラーバランスが崩れにくく、明暗差のあるシーンでもハイライトからシャドウまで粘り強く階調を残してくれます。
・抜群のコストパフォーマンス
ライカの90mmレンズの中では、市場価格が比較的リーズナブル(3万〜5万円前後)で取引されることが多く、初めてのライカ中望遠レンズとして非常に手が出しやすい存在。
フィルター径が特殊
一般的なネジ込み式フィルター(M39×0.5)とはピッチが異なるため、現代の保護フィルターなどを直接装着するのが難しいです。
専用のラバーフード(12517)にシリーズ5.5フィルターを挟み込むか、サードパーティ製の変換リングを使う必要があります。
Elmar-C 90mm F4の実写レビュー
Elmar-C 90mm F4が初めて届いたときにびっくりしたのがそのサイズ。
手のひらサイズなんですよ。
そしてめちゃくちゃ軽い!
最初90㎜というと結構長くて重いのかな、と思っていたのですがいい意味でかなり予想を裏切られました。
これなら普段持ち歩いても全然大丈夫です。
では早速作例を


撮影してみて感じたのはやはりライカということ。
当たり前なんですがしっとりとした雰囲気はさすがですね。
また開放からかなりシャープです。
また解像度が非常に高いにも関わらす、まったく固くならないんですよね。
ライカのレンズはいくつか使ったことがあるのですが、すべてに共通しているのは普通の景色などを何気なく撮影しても、どこか雰囲気やストーリー性のある写真になるんです。
これを自分は勝手にライカマジックと呼んでいます 笑。
Elmar-C 90mm F4も間違いなくライカマジック持っていますよ。
私はライカのレンズは少しローキーで撮影するのが好きですね。
シャドーの粘りがすごいので、陰に何かが潜んでいるような雰囲気になりますね。




カラーでの撮影では色がめちゃくちゃ渋い!
何もしなくてもフィルムで撮影したようなカラーになってくれます。
さらにモノクロもかなりいいです。
諧調が非常に豊かで、オールドレンズらしさだけじゃなく現代的な精密さも併せ持っている稀有なレンズじゃないでしょうか。
このレンズ遠景よりも近景に強い感じです。
ポートレート用に開発されたレンズじゃないのかな。
今回購入した個体はわずかにくもりがあるものでしたが、曇りの影響は少しはあるんでしょうけど全く気にならないレベル。
この価格でライカのレンズを使えるのはかなりうれしいですね。
価格的にもガンガン使っていけるのも魅力の一つでしょう。
購入する前はAPSCに付けようかなと思っていたんですが、ライカのレンズはフルサイズで使って初めて魅力を引き出せるのかな。
その辺はこれから使ってみて決めようかと思っています。
Elmar-C 90mm F4 レビューまとめ
「Elmar-C 90mm F4」はこんな人におすすめ!
・重い中望遠レンズを持ち歩きたくないミニマリスト
・ライカらしい雰囲気のあるシャープな描写を、手頃な価格で味わいたい方
・街中でのスナップで、光と影を切り取るコンパクトな1本を探している方
「CL用の廉価版」という先入観でスルーするにはあまりにも惜しい、いま改めて評価されるべき「隠れた名玉」じゃないでしょうか。

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