AIYIMA T9 PROを実際に使ってみた感想は?
今回以前から気になっていた真空管とデジタルのハイブリッドアンプのAIYIMA T9 PROを実際に購入してみたのでレビューします。
ほんとに真空管のアナログの音とデジタルのクリアーさが組み合わされた、絶妙なサウンド!
私の環境ではこれで十分なんじゃないかな!というくらいのレベルだったので詳しくレポートしたいと思います。
AIYIMA T9 PROとは
AIYIMA T9 PROは、オーディオ愛好家や高音質を求める方々に人気の真空管とデジタルのハイブリッドアンプです。その特徴を詳しく見ていきましょう。
1. 高音質を実現するチップセット
AIYIMA T9 PROは、高性能DACチップを搭載しています。
広いダイナミックレンジと低ノイズ設計が特徴で、クリアで細部まで再現された音質を提供。
また、真空管を採用しており、音に温かみと深みを与えることで、デジタル音源でもアナログ感を楽しむことができます。
2. Bluetooth 5.0で安定した接続
Bluetooth 5.0に対応しており、従来のBluetoothよりも安定した接続と高速伝送を実現しています。
高音質なコーデックであるaptXやAACにも対応しているため、ワイヤレスでも音質が劣化しにくいのが特徴。
3. 多様な入力オプション
AIYIMA T9 PROは、さまざまな入力に対応しているため、幅広いデバイスと接続が可能です。
- USB入力: PCやラップトップと接続してハイレゾ音源を再生可能。
- RCA入力: CDプレーヤーやターンテーブルなど、アナログデバイスとの相性も抜群です。
- 光デジタル入力: テレビやゲーム機など、デジタル機器との接続にも対応。
- Bluetooth:スマホも簡単に接続。
- OPTICAL:光デジタル端子
4. コンパクトかつスタイリッシュなデザイン
AIYIMA T9 PROは、真空管の存在感とメタリックな仕上げが美しいデザインを特徴としています。
コンパクトなサイズ感でありながら、デスクトップやリビングにも調和するスタイリッシュな外観は、見た目にも満足感がありますね。
5. コストパフォーマンスの高さ
AIYIMA T9 PROは、上記のような多彩な機能を備えながらも、手の届きやすい価格帯で提供されています。
この価格で性能も高く、初めてのDAC/アンプとしても最適でではないでしょうか。
AIYIMA T9 PROは、初心者から上級者まで満足できる音質と機能を備えたコストパフォーマンスに優れたアンプです。特に、高音質な音楽をワイヤレスや有線で楽しみたい方、真空管アンプの暖かい音を手軽に体験したい方にはピッタリの製品といえるでしょう。
AIYIMA T9 PROを実際に使ってみたレビュー
では早速AIYIMA T9 PROを使ってみたレビューを紹介します。
今回購入したのは、古いコンポEX-S1のウッドコーンスピーカーをもっとグレードアップしたかったから。
EX-S1は2010年くらいに発売されたエントリークラスのミニコンポ。
EX-S1そのままでもさすがウッドコーンスピーカーのモデルだけあって、かなりいい音を出してくれるんです。
そのまま使ってもそんなに文句ないレベルでした (^^;
でもやはりデジタルの固いイメージのサウンドがどうも私には合わなかったんです。。。
従来のアナログアンプにしても良かったんですが、大きくなるし価格的にも高くなるし、小さなスピーカーなのでそんなにパワーいらないんですよね。
そこで気になったのが中国のメーカーのアンプ。
特に真空管とデジタルのハイブリッドアンプがとても良さそうでしたので購入してみました。
結果は思っていた通りのサウンドで大満足♪
では詳細をレビューしていきたいと思います。
箱出し
パッケージは結構シンプルなものになっています。
中国から送られてくるため、箱はダメージが少しありました 笑
本体や真空管、電源アダプタ、説明書、各種ケーブル、BLUETOOTH用のアンテナ、リモコンが入っていました。
梱包はしっかりとしているので輸送中に破損したり、といったことはなさそうです。
外観
思っていた以上に小さいです!
手のひらに乗るくらい。
ほんとにこの大きさでしっかり音がでるのかな、といった感じ 笑
でも持つと意外にずっしりとした重量感があります。
ブラックの金属製で見た目はかなり高級感がありますね。
またディスプレイやVUメーターはオレンジ?ブラウン?系のアクセントがかなりかっこいい。
小さいですが置いたときにはかなり安定感があって、滑らないようにゴムが底面の足に付いています。
なので何かの拍子にデスクなどから落下してしまう、といった心配も少ないですね。
真空管を取り付け
真空管が2つ入っているので、それぞれ向きを合わせて取り付けました。
取り付け自体は何も難しいことはなく、向きを合わせて差し込むだけです。
少し硬めなのでギュッと差し込む感じ。
真空管自体は電球のようなイメージでそう簡単には壊れないと思うので、失敗して真空管を破損してしまう、といったことはまあないんじゃないかと。
またBLUETOOTH用のアンテナもねじ込んで取り付けます。
入力や出力
背面にはPC-USB、RCA、OPTICAL、COAXIALなど複数の入力端子やスピーカー、AUX出力端子があります。
スピーカー出力端子はバナナプラグに対応。
AUX端子はサブウーファーにも対応しているので、ヘッドホンを使い時にもスピーカーから音が出てしまうので、ヘッドホンのみで聞きたい時はスピーカー端子は外す必要がありますね。
音質
気になる音質ですが、とりあえずスマホでアマゾンミュージックを流してみましたが、
「かなりヤバイ!!」
EX-S1の付属のアンプと比べると雲泥の差。
EX-S1のデフォルトでも解像度が高くてクリアーなサウンドなんですが、AIYIMA T9 PROはさらに分離感や立体感が素晴らしい!
さらに真空管アンプらしさもあって、とても透明感があって柔らかいサウンドになっています。
やわらかいサウンドなんですが、かなり解像度や透明感も凄いんです。
これを聞けば普通のデジタルアンプには戻れそうもないです (^^;
新しい音源は隅々までしっかりと解像しつつ雰囲気まで出してくれるし、古い音源を聴くとこんなにクリアな音だったっけ、と思うくらい別のレベルのサウンドを聴かせてくれています。
ウッドコーンのスピーカーのイメージにピッタリじゃないかと!
5万くらいの単体アンプなら全然負けない音質ですね。
またブルートゥースでの音質もかなりいいです。
後程記載するノイズも適切に対処すればほとんどないですし、コーデックもaptX、aptxHDまでサポートしているのでかなり高音質で聞けるかと。
またPC-USB接続は正直まずまずといったところ。
私の環境ではRCA接続が一番音質が高いです。
またAUX端子でヘッドホンアンプとしても使ってみましたが、やはり音は最高です。
バナナプラグを使えば簡単にヘッドホンアンプとしても活用できそうです。
真空管を交換するのも楽しそうですが、デフォルトでかなり好みの音なのでこのまま使っていこうと思っています。
真空管の寿命が来たら交換してみようかな。
ノイズ
初めてブルートゥースを使って聴いた時はノイズが結構発生しました。
でもブルートゥースのアンテナの向きを調節することによって、現在はほぼノイズが無い状態になっています。
私の環境ではアンテナが上向きの時にノイズが発生しやすいようです。
アンテナを下向きにすることによってノイズが無くなるので、いろいろと向きを試してみるといいかもしれません。
あとブルートゥース接続をアンプ本体側で切って、もう一度つなぎ直した時にかなり大きなノイズが発生して音楽が聴けなくなる、というバグのような症状がありますが、別のスマホなどでもう一度つなぎ直すことで問題なく聞けるようになっています。
ブルートゥースを切るときは、プレイヤー側から切断することで問題なく使えています。
これは私の個体だけの問題かもしれません。
リモコン
リモコンは少しチープな外観ですが、これがかなり使いやすいです。
ボリューム調節はもちろん、トーンコントロールがすぐにできるのがありがたい。
またミュートボタンやディスプレイをオンオフできるボタンも付いています。
リモコン自体がコンパクトで軽量なのもGOOD。
アマゾンの商品ページを見ると真空管のオンオフのボタンがついている、という説明がありますが、実際には付いていないです 笑
真空管用のボタンは実際には何の機能も付いていないです。
また壊れたりした時でもリモコンのみでも購入することが可能です。
VUメーター
ほかのレビューでもいろいろと書かれていますが、VUメーターはやはり通常家で聞くくらいの音量ではほとんど動かないですね 笑
ブルートゥースでつないだ時は少し動いてくれるかな、といった感じになっています。
夜に部屋を暗くしてジャズなんか聞いている時にメーターが動いてくれたら最高なんですけどね 笑
電源
付属でついてくる32v US標準電源アダプターは結構大きめです。
使用中熱くなったりすることもなく快適に使えています。
その他
ほかのかたのレビューをみると真空管や本体がかなり熱くなる、といった意見があったので使う前は火傷するくらい熱くなるのかな、なんて思っていました。
でも実際に使ってみるとじんわりと少し熱くなるくらい。
真空管自体も触って熱いと思うくらいの熱さにはならないです。
普通に使っていれば火傷したりといった心配はないかと思います。
なので従来の真空管アンプのように暖房替わりに使う、といったことももちろんできないでしょう 笑
あと部屋を暗くして音楽を聴いている時にVUメーターがオレンジ色に光るのが何とも言えずいい雰囲気を出してくれています♪
メーター自体はあまり動かないんですが 笑、見ているだけでこころが落ち着く感じです。
総評
はっきり言って音のクオリティはかなりヤバいです!
この価格帯でミニコンポよりもかなり高い音質が手に入るのはほんとに凄い。
今持っているコンポのグレードアップにもいいですし、パッシブスピーカーがあれば手軽にデスクでもサウンドシステムが組めてしまいます。
私はマンションに住んでいてそれほど大きなボリュームで音楽を聴くことができないので、正直AIYIMA T9 PROの音質以上のものは必要ない気がしますね。
真空管のハイブリッドのアンプなので真空管のみのアンプとは音が全然違う、といった意見もありますが、現在のデジタルアンプとの組み合わせによってよりいい製品になっているイメージがあります。
真空管アンプに興味がない人でも、買って損はないとてもレベルの高いアンプですよ。
AIYIMA T9 PROのラインアップ
ノーマルのAIYIMA T9とPROバージョンがあります。
AIYIMA T9 PROを実際に使ってみたレビューまとめ
今回はAIYIMA T9 PROを実際に使ってみたレビューを紹介しました。
音はこの価格帯としては最高、といってもいいかも。
真空管アンプを気軽に試してみたい人にもおすすめです!
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